FIELD NOTES / FORWARD DEPLOYED ENGINEERING
FDEとは。
判断と実装を、
現場でつなぐ。
Build where it matters.
FDE(Forward Deployed Engineer)は、顧客の現場に入り、課題の理解から、データを使う仕組みの実装、運用・改善まで担うエンジニアです。
現場で何を判断し、何を変える必要があるのか。その問いからデータ・業務知識・技術を結び、予測や分析を、実際の意思決定と行動につなげます。
Understand the problem. Build the system. Learn in the field.
01 / WHERE IT BEGAN
Palantirで生まれた、
現場からつくる開発。
FDEは、Palantirで生まれた役割です。同社は公式の採用情報で、この職種を先駆けて確立したと説明しています。エンジニアが顧客と直接向き合い、重要な業務課題に対して、構想から実装まで責任を持つ開発モデルとして育ってきました。
2020年の公式インタビューでは、FDEは「FDSE」や「Delta」とも呼ばれ、FoundryやGothamを顧客の課題に合わせて構成し、データモデルやワークフローを開発していたことが分かります。データパイプライン、アクセス制御、本番障害への対応も仕事に含まれていました。
この仕事は、現場での学びを製品開発へ戻す循環でもあります。Palantirは現在も、顧客に近い場所で課題を解き、コア開発チームとともに改善を重ねる方法としてForward Deployed Engineeringを位置付けています。
02 / PROFESSIONAL ENGAGEMENT
現場で協働する。
専門家として実装する。
StampのFDEは、プロフェッショナルとして課題を分析し、解決策の提案と実装を提供します。お客様と目的・支援範囲・評価条件を合意し、具体的な技術や作業の進め方は、当社が専門的な判断と裁量を持って設計します。
お客様から個々の担当者への指揮命令を受け、日々の作業をこなす人員提供ではありません。作業の割り当て、遂行方法、要員配置、勤怠などの労務管理は当社が担います。課題や要望の共有、進捗確認、成果の評価は、お客様と協働して進めます。
| 双方で合意 | 目的・支援範囲・優先課題・評価条件と、その変更 |
|---|---|
| お客様 | 業務知識・利用条件の共有、必要な情報の提供、業務上の意思決定 |
| Stamp | 分析・提案・設計・実装と、作業方法・体制・労務管理 |
業務上のルール、セキュリティ、データ利用権限は事前に確認し、その条件のもとで提案・実装します。
FDEは役割・支援方法の名称です。派遣・請負等の区分は、名称だけではなく、指揮命令関係などの実態に基づいて判断されます。厚生労働省のガイドでも、この区分が説明されています。
03 / WHAT GETS BUILT
判断できる。
そして、動かせる。
実装するのは、情報を集めるところから、予測・比較・承認・実行までをつなぐ仕組み。現場の問いに合わせて、その間に必要なデータとロジックを組み立てます。
- 01 / CONNECT
情報をつなぐ
業務システム、文書、センサーなどを接続。更新・品質・出典を扱うデータパイプラインを整えます。
- 02 / MODEL
意味と関係を定義する
製品・設備・受注などの概念を、属性と関係で表現。オントロジーに、判断のルールや利用権限を結び付けます。
- 03 / ANTICIPATE
先を見通し、比較する
予測モデルやルール、AIを組み合わせ、変化の影響や選択肢を検討。根拠と前提を確認できるようにします。
- 04 / ACT
業務を動かす
人による確認や承認を経て、配置・発注・計画変更などへ。必要な権限と履歴を保ち、既存システムにも反映します。
実行結果を観測し、データ・モデル・運用を見直す。
OBSERVE → LEARN → UPDATEPalantirの現在の設計では、Ontologyがデータ・ロジック・アクション・セキュリティを結び付けます。予測は、その上で使う判断材料の一つです。
04 / FROM DATA TO DECISIONS
実装は、
どんな判断を変えたか。
Palantirを使った公開導入例から、情報・予測・業務がどうつながるかを見てみます。
AVIATION / AIRBUS / 2017
故障の兆しを、
整備の判断へ。
AirbusがPalantirと立ち上げたSkywiseは、機体センサー、部品、整備記録、運航スケジュールなどを統合。2017年の発表では、初期導入の航空会社で予知保全や機材の信頼性を扱うツールが展開されていました。
機体・整備・運航データ → 予兆の分析 → 整備判断
HEALTHCARE / TAMPA GENERAL / 2024
患者の動きを、
配置の判断へ。
Tampa General Hospitalは2021年にFoundryを導入。2024年の発表では、病床配置、患者の予定、人員配置を支えるAIワークフローの活用と、AIPによるケア調整への拡張計画を説明しています。
患者・病床・人員の情報 → 状況と予測 → 配置判断
05 / WHY IT MATTERS NOW
予測を、
次の戦略につなぐ。
需要が変わったら、供給や投資の判断はどう変わるか。ある前提が崩れたら、どの選択肢が残るか。未来を見通すには、情報同士の関係と、判断する現場の制約を一緒に扱う必要があります。
StampのFDEは、社内外の知識を意味と関係で整理し、AIが根拠をたどって仮説を立て、将来シナリオを比較できる基盤を実装します。何を観測すれば見通しを更新できるかまで設計し、人が戦略を選び、実行する流れへ組み込みます。
その研究の一つが、2026〜2028年の半導体需要の予測です。必要な変数と不足情報を探り、情報のつながりから将来の仮説を組み立てる方法を検証しています。研究内容を見る
BRING IT TO YOUR BUSINESS
あなたの事業では、
何を見通し、何を変えるか。
事業の問い、活かしたい知識、実装体制を確認し、必要な支援範囲を定めます。
社内にAIを理解し、提案を実装できるエンジニアがいる場合は、コンサルティングをご検討いただけます。